A Japanese model "Ninomiya Sontoku" 日本人の鑑「二宮尊徳」
私は、高校の時、岩波文庫の「二宮翁夜話」に出会い感銘を受けた。それ以来、日本人の中で、 一番誇るべき人だと思ってきた。小さい頃見た、学校の門の所で薪を背負って本を読む通称「二宮金次郎」の姿は未だに眼に焼き付いている。 ただ、彼の姿を見て、私も「勤勉」を志したという訳ではない。私は、楽な道を進もうとして来た横着者の一人だ。その私が、何故か「二宮尊徳」に感服しているのである。理屈ではない、心がただただ彼に屈しているのだ。憧れがあるのかも知れない。自分にはなれないが、理想的な、あるべき人間の姿のような気がする。(2009) ■二宮 尊徳(にのみや そんとく、 天明 7年 7月23日 ( 1787年 9月4日 ) - 安政 3年 10月20日 ( 1856年 11月17日 ))は日本の 江戸時代 後期に「 報徳思想 」を唱えて、「 報徳仕法 」と呼ばれる農村復興政策を指導した農政家・思想家。 通称 は金次郎(正しい表記は「金治郎」)。 諱 の「尊徳」は正確には「たかのり」と訓む。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 彼に反体制の心はない。与えられた環境の中で、目標を掲げ、邁進した。 これなんだろうか。人を惹きつけて止まない魅力は。ただ我武者羅に生きたというのではなく、合理的な予測をもとに多くのひとを導いてきた。 GHQのインボーデン少佐に「二宮尊徳翁は、日本のアブラハム・リンカーンである。自由と民主主義を日本で初めて実践した人物である」と絶賛されたという話は素直に頷ける。 私としては、合理的な「目標」を掲げて邁進するという姿勢を参考にしたい。彼からだけの学びではないが、人生を面白く、有意義に過ごすには、やはり大小に関わらず「目標」を設定して歩まねば。(2009)